学芸出版社 社屋改修工事


まちづくりを発信する新しいオフィスを目指して

1995年に建てられた学芸出版社の社屋の一部を、より働きやすいオフィスとして大改装。このリノベーションには、社内の世代交代や新しい働き方に対応したオフィスにするというだけではない、関係者の想いがありました。ワカサは、プロジェクトにおいて重要なデスクや棚の家具製作を担いました。


広がるつながり

社屋のリノベーション設計を手掛けたみささぎ一級建築士事務所・松本崇氏と親交のある、秋友政宗氏は、家具産地旭川の家具メーカーで製作の経験を得た後、大阪で家具の設計・製作を行う、LLAMA FACTORY(現:秋友家具製作室)として活動。


秋友氏が、松本氏から学芸出版社の社屋に新しく納入する家具の製作の相談を受けた総数はデスクが30席、棚が20台。他部材などを含めると60点以上あり、短期間で製作するためには、ある程度の広さがある作業スペースと、製作を担当するにも人数が必要であった。


そこで、秋友氏の前職の同僚で旭川で家具の設計管理を行っている、シロロデザインスタジオの近藤俊介氏に相談。近藤氏の見立てにより、機動力のあるワカサに制作の声がかかった。


シナランバー合板切りっぱなし

デスクと棚の主要素材はシナランバー合板。建築・まちづくりジャンルの情報発信をベースに活動する学芸出版社の社屋という事もあって、建築家の松本氏の設計したデスクと棚は、天然木でありながら人工的な合板の素材感を表現するために、木口に面材を用いず、そのままで仕上げる特徴あるデザインに。積層の合板ではよくあるディティールだが、ランバー合板での仕上げは初挑戦。ファルカタ材の中芯の切り口は、きれいな表面材として仕上げるのに一苦労。搬入時の組立や運送も考えてラメロ社のPシステムを採用し、施主、設計者、現場の想いをどのようにカタチにするか試行錯誤。


不安が驚きと喜びに

京都の人たちからすると、遠く離れた北海道で自分たちの家具をつくるという事は、不安と期待が交差する初めての試みだったようですが、設計管理で、ワカサとの間で調整していただいた近藤氏が、たびたび京都に訪れ、不安を払しょくして頂けたことで、私たちは依頼のこたえるためにつくる事に集中でき、一部アイテムを木と暮らしの工房の鳥羽山氏に製作協力を頂き、全アイテムを無事に納品。


改修完了後、学芸出版社さんのご厚意で見学会を開催。シロロの近藤氏とワカサの大柿も参加し、依頼主との交流を深めてまいりました。


物件名:学芸出版社 オフィス 改修 施主:株式会社学芸出版社 設計・監理: みささぎ一級建築士事務所/松本崇 施工:大登建設株式会社/寺嶋孝昭、辻川孝夫、金城定男 家具製作:LLAMA FACTORY/秋友政宗+有限会社ワカサwithシロロデザインスタジオ/近藤俊介、     株式会社キクスイ/河股茂幸、管純子、高階大作 竣工年:2017年12月24日 外部サイト:学芸出版社社屋改修レポート

関係者の皆さんと

向かって左から、近藤俊介氏(シロロデザインスタジオ)、大柿剛志(ワカサ)、松本崇氏(みささぎ一級建築士事務所)、秋友政宗氏(LLAMA FACTORY(現:秋友家具製作室)。2018年1月学芸出版社改修工事オープンオフィスにて。因みに学芸出版社オフィス建物の設計は、建築家吉村篤一氏。